RIZAP GOLFで働くスタッフの声

2018.06.22

「くだらないプライドは捨てろ」女性指導に苦戦したゴルフトレーナーが学んだこととは?


nakamura
トレーナー
中村 健吾(なかむら けんご)

ライザップゴルフ梅田店トレーナー。前職は飲食業。

ゴルフ漬けの青春時代

「変なプライドを持っていたらこの仕事はできないと思います。
以前の自分は、弱い自分と向き合うことにビビっていたんですよね」

「まあ、今でもビビリなんですけど」と笑って話すのは、ライザップゴルフ梅田店トレーナ、中村健吾。

中村が父親や従兄弟の影響でゴルフを始めたのは小学校1年生の時。
大人用のクラブを半分に折って作ってもらった自分専用のクラブを気に入り、楽しみながらゴルフを続けていた。

中学校に入ると父親に連れられコースを回り、高校ではゴルフ部に入部。放課後の練習はもちろんのこと、土日も朝5時にゴルフ場へ行き、午前中はラウンドを周り、キャディーの仕事をして、またラウンドを周る。とにかくゴルフが楽しかった。

当時のスコアは70代。全国大会や国体出場を果たし、強豪の大学から推薦の声もかかるほどだった。それでも大学卒業後はプロの道を目指すか迷っていた中村。後押ししたのは、大学4年生の時に出場した関西の大学予選会だった。

「それまでは一つ上の代に宮里優作さんのようなスコア60代で周るのが当たり前という化け物みたいな選手がいたので、自分にプロは無理だなと思っていたんです。でも予選会のスコアが67でトップだったんです。それで、自分はもう少しやれるんじゃないか?と欲が出てしまいました(笑)」

本当に数ヶ月で結果は出るの?

しかし、現実は厳しかった。大学卒業後、何度かプロテストを受けたものの成績は振るわない。
28歳まで研修生として努力を続けたが、ついに断念することを決めた。

その後は自身で飲食店を開業し、しばらくゴルフから離れる時期が続いた。
そんな中村に再びゴルフと関わるきっかけを与えたのが、ライザップゴルフである。

「インストラクターの免許を持っていたのでトレーナーに誘われたんですけど、実は2回お断りしているんですよ。ゴルフ経験者としては、数ヶ月で結果を出すなんて簡単なこととは思えなかったので。その一方で、どうやってやっているんだろう?という興味が強烈に湧いてきて、結局は妻の後押しもあってライザップゴルフに入社に至りました」

ライザップゴルフのトレーナーとして一歩を踏み出した中村が直面したのは、女性ゲストに指導する難しさだった。

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そんなプライドは役に立たない。捨てろ。

「今まで女性にゴルフを教えたことがなかったので、女性の力加減も分からないし、どこまで言っていいものかもサッパリだったんですよ」

4〜5名の女性ゲストを担当したが、全員に難しさを感じていた。男性の体力だったら容易に進むことにも苦戦する姿を見ると、「それで良いですよ」と大目に見てしまう部分が多々あった。楽しくゴルフを学んでほしいと思う中村の遠慮は、些細な言葉のニュアンスを誤ったばかりにゲストの不信を招いてしまう。意図が伝わらなかった結果、ゲストが離れていってしまったのだ。

そんな苦しい状況にも関わらず、中村は周囲に助けを求めることはしなかった。学生時代からあまり相談するタイプではなく、人の力を借りてゴルフを上達させるという感覚は薄かった。

「悩みは一人で抱え込んでいましたね。トレーナ同士で教え方について話し合うのは、ともすれば自分の財産をとられてしまうのでは?というくだらない考えがあったので」

そんな中村の考えを大きく変えるきっかけになったのが、当時梅田店の店舗責任者(現SV スーパーヴァイザー)として活躍する西野の言葉だった。

変なプライドは捨てろ。そんなプライドはゲストの役に一切たたない。周りに経験者がいるんだから、聞かなければ損だ。

「凄いなと思いましたね。西野さんはとにかくゲストからの信頼があついカリスマ的存在なんですけど、どれだけ本気でゲストのことを考えているかがその言葉で伝わってきた気がして」

落ち着いて周りを見渡せば、西野の他にもとにかく真剣にゲストに向き合っているトレーナたちが多くいた。どのクラブが合うかどうかを細かく調べ、セッションの合間にデータをまとめてゲストに伝えているベテラントレーナー。お手本動画を自身で作成し、ゲストオリジナルの手引書を作成するトレーナー。そんな優秀なトレーナーたちは、中村が勇気を出して悩みを共有するとまるで自分事かのように真剣に解決策を考えてくれた。

「僕はライザップゴルフってゲストとトレーナーの一対一だと思っていたんですよ。でも実は、1人のゲストを皆で見ようとしていることに気づいたんです。結果にコミットすることを強く決めているからだからこそだと思いますが、本当に心強いです」

プライドの為にプライドを捨てる

最も優先すべきことに気づいた中村の前には、もはや余計なプライドは無かった。
女性トレーナーやスタッフたちに積極的にアドバイスを求める他、ゴルフ未経験者の妻にも協力を仰いだ。

「教えさせてくださいって、お願いしました。昔の自分だったら考えられないことですよ(笑)」

自宅での指導やコースを一緒に周ることで得られたのは、『その言い方はキツイ』『そんなこと私の力じゃできない』『優しすぎる』などの、目からウロコのフィードバックたちだった。男女で伝え方の違いはある程度あるものの、本気で100切りを目指したいゲストにはこちらも本気で応えなければならない。

いつしか「先生、それはできないです」と弱音を吐くゲストに、「じゃあ、どうしてライザップゴルフに来たんですか?」と目的を思い出させて鼓舞する一言を発することができていた。驚いたのは、「そのプライドは捨てましょう」と自分の経験談も含めてゲストに伝えられるようにもなっていたことである。

「振り返ってみると最初の自分はただのビビリでしたね。今は、人の力を借りれるビビリ(笑)
今後は自分が教えてもらったことや、経験したことをこれから入ってくるトレーナーたちに伝えていきたいです」

ゲストの結果にコミットする。
プライドのためにプライドを捨てた中村は、信頼できる仲間たちと協力して今日も笑顔でセッションを行っている。

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